耐震基準適合証明書を取得するメリットは?
旧耐震基準で建てられた家の購入に際して
耐震基準適合証明書を取得することには
どのようなメリットがあるのでしょうか?
住宅ローンを借りやすくなる
「先の通り、多くの金融機関は『新耐震基準に
適合している物件である』ことを
住宅ローンの融資条件としています。
そのため旧耐震基準の家では、住宅ローンを
借りられる金融機関が限られます。
そのようなときに耐震基準適合証明書を取得すれば
住宅ローンを借りやすくなります。
なお住宅ローンのなかには、【フラット35】のように
旧耐震基準で建てられた家に対して独自の
耐震評価基準を設けている場合もあります。
そのような金融機関で住宅ローンを借りる場合は
旧耐震基準で建てられた家であっても
耐震基準適合証明書は必ずしも必要ではありません」
住宅ローン控除を利用できる
耐震基準適合証明書を取得できれば、旧耐震基準の
家であっても住宅ローン控除を利用できます。
中古住宅に対しては、年間最大で14万円が
最長10年間所得税から控除されます
旧耐震基準で建てられた家で住宅ローン控除を
受けるには、以下の3つの方法があります。
①耐震基準適合証明書付きの中古住宅を購入する
②売買契約締結から引き渡しまでの間に売主に
耐震補強してもらい
耐震基準適合証明書を発行してもらう
③引き渡し後に買主が耐震補強工事をおこなって耐震基準適合証明書を取得する
③の場合、住宅ローンは耐震基準適合証明書を
要さない金融機関で借り入れ、買主は住宅を
取得する日まで(引き渡し前)に
「建築物の耐震改修計画認定申請書」などによる
一定の申請手続きをおこなう必要がある点に注意しましょう。
なお旧耐震基準の住宅で住宅ローン控除が
適用されるには、耐震基準適合証明書を
取得している以外にも、対象となる年の
合計所得額が2000万円以下である
物件の床面積が50m2以上であるなどの要件を
満たす必要があるので確認するようにしてください。
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